これから登山を始めようと思っている人が揃えるもの

登山に必要なものは何?と聞かれることが多く回答に困ることが多いので筆者の意見を個々にまとめておこうと思います。

季節

5月から11月ぐらいの間がいいと思います。
高山、雪解けが遅い地域でなければ殆ど雪もなく登山者が多い季節となります。

山選び

観光客でも行ける、観光登山を登山装備で楽しんでみてください。電車で登山口付近まで行けるのがいいでしょう。
東京でいうと高尾山、御岳山、大山など往復4時間ぐらいを目安にするといいと思います。

山域を知っていないと若干使いにくいですがヤマプラというサイトでどの程度時間がかかるかが大まかにわかります。
ヤマプラ

健脚の人をベースとして時間なので本当に初めてであれば1.5倍ぐらいの時間がかかると思えばいいと思います。

装備

筆者の主観が入っているので、登山ショップや書籍、ネット上の情報を総合的に判断してください。
基本的にコスパ的にも品質的にもいいと思います。

ザック(リュック)

もしザック(リュック)を1つも持っていない場合は購入しましょう。
ショルダーバッグ、手持ちカバンは段差や傾斜のある環境には動いてしまい疲労が大きいです。

25リットルから30リットルもあれば十分だと思います。
安いものを購入してしまうと汎用性が低すぎるので目安としては7000円〜1.5万円の物がいいと思います。

こちらのOMMクラシックは軽量で初心者から上級者まで使えるザックになっておりおすすめです。

OMM (オリジナルマウンテンマラソン) Classic 32 32L Blue:Black

靴は高尾山の1号路のように舗装されいれば歩きやすいスニーカなどで大丈夫だと思います。

舗装されてない道が殆どの場合は本格的な登山靴は不要ですが、やや底が厚く悪路用のソールが付いていればが滑りにくいので疲労が少ないと思います。

スニーカを何度も登山で使うとすぐにボロボロになるので登山を続けよう!と思い出したら登山靴の購入をおすすめします。

[モンベル] 男女共用軽量boa防水トラッキング靴イテリvibram尺 [並行輸入品] (24.0)
Mont-bell(モンベル)

雨対策

登山道は狭い事が多く、段差では傘が目線の位置に来るので基本的にはレインウェアです。
ズボンははいたままレインウェアを着ることになるのでサイズには大きめに作られているのでいつも着ている服のサイズで着れることが多いです。
ポンチョは風で舞い上がりやすいので登山には不向きです。

服装

登山は温度の変化が大きく、重ね着(レイヤリング)が基本となるので登山用品として販売されている物は機能があえて限定されています。
ただここでは低体温症などにはならない山を前提にしているのでレイヤリングについては記載しません。

  • 帽子:何でも大丈夫ですが、風で飛ばされる可能性があるのでついてない場合は飛ばされないようなフックを付けるなどの対応が必要です。
  • トップ:汗が蒸発しやすい生地が使われた物を着ます。
    綿100%やヒートテックなどは汗が溜まりやすく雨などで冷えると急激に体温が奪われてしまうので危険です。
    生地の肌触りは似ていても機能的にはまったく異なるので注意してください。
    スポーツ用やランニングウェアの機能として持っている服であれば基本的に汗の条件は考慮されている事が殆どです。最初のうちは予備で1枚持っていくと安心かと思います。
  • アンダー:汚れ、虫刺されを防げるので、熱いですが慣れるまでは長ズボンがおすすめです。
    ジャージでも大丈夫だと思います。

お金に余裕がある & 登山を辞める事はまだ想定していない方

本格的に始める事が決まっている場合は上記で紹介した靴ではすぐに性能不足になると思います。

登山靴は防水である必要があります。
防水性を得る方法はゴアテックスか本皮を採用しているケースが殆どです。

初心者の頃は足の使い方や足首の筋肉が発達してない事が多いのでミドルカットかハイカットがおすすめです。
私は10年前に買った本皮の靴を利用し続けています。
靴は登山の中でも神器と言われるほど重要な装備になるのでネットでは買わずに必ず試着して購入しましょう。

バーナー(ストーブ)

登山に慣れてくると山頂でバーナーを使って調理する姿に憧れると思います。
バーナーは基本的にガスを選びます。黄色いボンベで有名なPRIMUS、EPIGas、SOTOが日本ではメジャーです。
小型な物が扱いやすいのでおすすめですが、調理には火力が一点に集中するので不向きです。

調理もする場合はとろ火ができたり、火が分散しているモデルが扱いやすいですが大きくなるのでコッヘルなどの中に入れることはできません。
値段の差は火力の差が殆どですが、火力が集中するモデルでも調理ができないわけではないので強いこだわりがなければ上記の小型に収納モデルがいいと思います。

紹介したモデルは自動点火装置が付いていますが高所や水濡れで付かなくなりやすく、故障も多いので必ず別でライターを持っていきます。
私はライターをケースに入れるとターボにできる物を持っていっています。火力が強く緊急時にも使えるのと、料理を炙ったりできるので重宝しています。

コッヘル

ストーブがあればコッヘルも必要になります。コッヘルはアルミとチタンに別れますが、初心者のうちはアルミを選んでおきましょう。
丸いものよりも四角い方がザックに入れ時に収まりがいいのでスクエアが個人的には好みです。
コッヘルの中にバーナー、ガス、ライターが入る大きさであるとデッドスペースが無くなります。円柱型の長い物は調理には不向きです。
後、ジェットボイルも調理には不向き(ほぼ不可能)なので注意が必要です。

ヘッドライト

登山は計画通りには進まないことがあります。秋が近づくと山が日光を遮り、町よりも早く暗くなります。
スマホのバッテリーが無くなると救助も呼べなくなるので絶対やめましょう。
100以上ルーメンあれば十分ですが、300以上など明るすぎる物は他の登山者を攻撃してしまうのと明るすぎて扱いにくいのでやめたほうがいいでしょう。

必ず予備電池も持っていってください。ザックの荷物に押されて点きっぱなしになり使う時にバッテリー切れとなるケースがあります。

トレッキングポール

行動時間が長い時に下半身の負担を下げることができます。
筆者は下山時に使うことが多いです。

ファストエイドキット

怪我をする、誰かがする可能性があるので持って行きます。