毎年夏休みは大縦走計画を立てるのですが今回は3年前に行った、槍ヶ岳から奥穂高岳の縦走を再チャレンジする事にしました。
ただ今回は2泊3日で工程に余裕がないため行けたら奥穂高岳まで、無理そうなら涸沢経由で下山という計画でした。
装備
今回は可能な限り無補給を目指してパッキングしてみました。
工程
1日目
初日は殺生ヒュッテまで登ります。
槍ヶ岳までいくとテント泊できない場合また降りてくる必要があるので安牌な殺生ヒュッテとしました。
- 沢渡市営駐車場で前泊し、始発のバス(5時半)で上高地に向かう
- 上高地から横尾、徳沢を経て殺生ヒュッテでテント泊
2日目
翌日は北穂高岳が最低の目標、最大で奥穂高岳としました。
大キレットは一方通行な上、天候に左右されるので無理のないようにしました。
- 早朝、東鎌尾根まで上り槍ヶ岳を目指す(東鎌尾根は登ってみたかっただけ(笑))
- 槍ヶ岳に登頂し、朝食を取る
- 大キレットを経て、北穂高岳まで向かう
3日目
北穂高岳または奥穂高岳から下山する。
北穂高岳の場合は南陵から降りる。奥穂高岳の場合は岳沢経由で下山するという計画でした。
私の体力的に80%ぐらいの確率で北穂高岳からの下山になるだろうと最初に打ち合わせしておきました(笑)
1日目殺生ヒュッテまで登る
朝は無事に起きることができ予定通り始発のバスに乗ることができました。
ここから3日間は天候は安定している予定で穂高も綺麗に見えました。
上高地から入山すると一番辛いと言われる、徳沢までと横尾までの約11キロに及ぶ水平移動です。
時間にすると3時間ほどなのですが雄大な景色を楽しめるのも最初の1時間ほどで残りの2時間はなかなか厳しい精神状態になります。。。
徳沢で一服
徳沢をスルーするかいつも悩むのですが、ここのトーストが美味しくてスルーできたことはない。
徳沢のテント場は芝生になっており、水場、トイレも綺麗なため人気のテント場です。小屋にはお風呂もあります。
今年はクマ被害があったため小梨平は閉鎖しておりました。
ここから槍ヶ岳、常念、蝶ヶ岳などのベースキャンプにする方も多くいます。
横尾
徳沢から1時間ほどあるくと横尾に着きます。
横尾も綺麗なトイレが新設されておりました。綺麗なトイレ、綺麗な水場は本当に助かります。
写真の橋を渡ると涸沢方面に行き、橋を渡らず右に行くと槍ヶ岳へと向かえます。
横尾から残り11kの標識‥
槍沢
槍沢ロッジまで沢を横に登っていきますが9割は水平移動です。最後の槍沢ロッジのところだけグッと登ります。
かなり暑かったので沢で体を冷やすと最高でした。
大雨で崩れた斜面。蝶が大量にいました。
槍沢ロッジ
槍沢ロッジについて早めの昼食にしました。
槍沢ロッジの軽食メニューが豊富でしたが、今回は可能な限り持ってきたドライフードで過ごそうと決めていたので強い気持ちでスルーしました。
槍沢ロッジからは槍ヶ岳の山頂が見えます。
ここから先は大曲を超えないと槍ヶ岳は拝めなくなります。
ババ平
ババ平は槍沢ロッジから1時間ほどの場所にあるテント場です。
槍ヶ岳までは6時間ほどの距離にあります。
大曲
大曲までとここから先は登りが続くのですが、傾斜自体はそれほどないものの20キロ近く歩いている事と日差しがかなりきついので体力が結構消耗してました。
大曲からは東鎌尾根に上がる事ができます。
天狗原分岐と水場
ここが最終の水場になります。(殺生ヒュッテと槍ヶ岳山荘では販売もしてます)
この水場が冷たくて最高でした(笑)
天狗原からの景色は最高で、ここでテント張りたいなと何度も思いました。
殺生ヒュッテ
岩小屋までくるともうすぐ殺生ヒュッテです。
ここまで来ると槍ヶ岳の全貌が見えてきます。まだまだ遠い槍ヶ岳‥
右側の岩に殺生ヒュッテが隠れていますがすぐそこです。
ここをキャンプ地とする!!
ほぼコースタイム通りで15時に到着しました。
殺生ヒュッテのテント場は5組ほどで空いておりローカスギアが難なく張れるスペースも確保できました。
夜は大喰岳に天の川が見え、風もなく最高の天気で久々に熟睡できました。